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教室のルーツをたどれば、昭和8年に院内措置として設置された「食事療法研究室」にさかのぼります。その後、昭和13年には病院の特別治療室を合併して「栄養治療室」と改めて代謝・栄養に関する検査、研究、食事療法の実施および研究を行ってきました。この間、糖尿病を中心とする代謝・栄養障害、ビタミンとその欠乏症、老人および疾患時のエネルギー代謝、腎不全、妊娠および先天性代謝異常症における蛋白質・アミノ酸代謝に関する研究が精力的に行われました。昭和35年には「栄養治療室」外来が開設され、「栄養治療室」の医師が栄養士と協力して糖尿病・高脂血症・腎臓病などの診療と栄養指導を行うという特色ある外来診療を行ってきました。

臨床栄養学は当初はビタミンやタンパクの摂取不足を問題にした「不足の栄養学」が中心でしたが、現在では不足の栄養学から過剰の栄養学へと大きく変遷し、栄養の過剰が招く糖尿病、動脈硬化、高血圧などが大きな社会問題となっています。そのような流れの中で、「栄養治療室」は昭和56年に文部省により国立大学唯一の臨床栄養学教室である「病態栄養部」として、医学部付属病院中央診療施設に正式に認可されました。その後も、「病態栄養部」は、医師と管理栄養士が一体となって、病態栄養学の教育ならびに病院における代謝・栄養治療に指導的役割を果たしてきました。これらの実績が認められ、平成8年清野 裕先生を初代教授とする「糖尿病・栄養内科学」が創設され、現在の体制が確立しました。すなわち、診療科においては、「糖尿病・栄養内科」として、外来・病棟診療ならびに学生や研究医の教育を担当し、学部・大学院においては、「糖尿病・栄養内科学講座」として学部・大学院の教育や研究を担当し、中央診療部門においては、医師(兼任)、管理栄養士からなる「疾患栄養治療部」として、院内の栄養指導、給食業務などの栄養業務の他、NSTの構成員として、栄養疾患の治療に幅広く対応しています。ならびに清野裕教授が平成16年に退職された後、平成17年より現教授が教室を主宰しています。